酵素とは、身体の中のすべての生命活動を支えるもので、人が健康に生きていくうえで欠かせません。たとえば、私たちは脂質やビタミン、ミネラル、たんぱく質などの栄養素を必要としますが、それらをいくら摂り入れても酵素がなければ身体に吸収されず、エネルギーとして働かせることもできません。
酵素の種類
酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2つに分けることができます。「消化酵素」は、体内に摂り入れた食物を消化吸収するための酵素です。一方「代謝酵素」は、新陳代謝を行うための酵素です。
「消化酵素」によって消化し、つくり出されたエネルギーや栄養を「代謝酵素」が体内のあらゆる器官にいきわたらせます。これは細胞の生成やホルモンバランスの調整、呼吸、免疫力の活性など、身体を正常に動かす役割を果たしています。
健康な状態であれば、こうした「消化酵素」と「代謝酵素」が充分に足りて、消化、吸収、代謝というサイクルがうまく回っています。
体内でつくられるもの
潜在酵素
酵素生成能力や体内にある酵素の種類、限度にも個人差があります。
潜在酵素はさらに、以下の2つの酵素に分けられます。
消化酵素
食べ物を消化するための酵素です。身体に吸収しやすいよう、食べ物を栄養素に分解し、エネルギーに変えます。
代謝酵素
消化によって変換された栄養素やエネルギーを働かせる酵素です。すべての生命活動を支えています。
外から補うもの
食物酵素
野菜や発酵食品などに多く含まれるもので、体内で消化酵素を助ける働きをします。
体内でつくられる酵素の割合
体内でつくられる酵素には限度があり、「消化酵素」と「代謝酵素」のバランスをいかにとるかが健康づくりのポイントになります。「消化酵素」をたくさん使えば、その分「代謝酵素」が減ってしまいますが、逆に「消化酵素」を節約すれば、「代謝酵素」を増やすことができます。
不健康な人の酵素バランス
健康な人の酵素バランス